2015年7月8日水曜日

萩反射炉

萩の話題をもう一つ!
先日娘たちが萩に行ったのは、反射炉を見学するためでもあったようです。

萩の5資産を含む「明治日本の産業革命遺産」としての世界遺産に登録が決定!




反射炉は、鉄製大砲の鋳造に必要な金属溶解炉で、萩藩の軍事力強化の一環として導入が試みられました。萩藩は安政2年(1855)、反射炉の操業に成功していた佐賀藩に藩士を派遣し、鉄製大砲の鋳造法伝授を申し入れますが、拒絶され、反射炉のスケッチのみを許されます。現在残っている遺構は煙突にあたる部分で、高さ10.5mの安山岩積み(上方一部レンガ積み)です。オランダの原書によると、反射炉の高さは16mですから、約7割程度の規模のものになります。また、萩藩の記録で確認できるのは、安政3年(1856)の一時期に試験炉が操業されたということだけであることから、萩反射炉はこのスケッチをもとに設計・築造された試験炉であると考えられています。反射炉が現存するのは韮山(静岡県)と萩の2ヶ所だけであり、わが国の産業技術史上たいへん貴重な遺跡です。 【国指定史跡】


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