「与えること」「与えられること」はワンセットであるというお話です。
「若草物語」は、「プレゼント小説」と言われるそうですが・・・
隣家に住むローレンス老人が、ベスに贈ったピアノは、もっとも豪華なプレゼントではなかったでしょうか?
ローレンス家で、グランドピアノを自由に弾かせてもらえるお礼に、老人に手縫いの上靴を贈ったベス。
数日後、ベスが家に戻ると、
〈そこには小さな縦型のピアノが置いてあったのです。ツヤツヤした蓋の上には、「エリザベス・マーチ嬢」宛に1通の手紙がのっていました〉。
〈老生はこれまで数多くの上靴を使用いたしまいり候えども、貴嬢がお贈りくだされし品ほど、足に合いたる品を使用いたせしことは、いまだかつて無之次第(これなきしだい)に候〉
姉妹たちにとって作中でやりとりされる無数の贈り物は、「与えること」と「与えられること」をワンセットになっている。
もちろん彼女たちは、与えられること、受ける恵みを考えて、プレゼントをしたわけではないのですが、
心からその人のことを思ってしたことが、何倍もの祝福となって帰ってくることを経験します。
「与えること」は「与えられること」なのですね。
やはり、受けるよりも与えるほうが幸いなんですね!
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