2005年8月25日(木)兄に、父さんの死への備えをしても良いかと尋ね、洗礼の許可を受けて、翌日8月26日(金)、母、妹、娘の見守る中、わたしは父さんの洗礼式を行った。と書いてある。
父はもう何も話すことはできなくなっていたけれど、しかし洗礼を受けてからはっきりと変わった。
次々と訪れる見舞客に対して、一人一人とお別れをし、その中にはゆるしと和解があった。
やすらぎの歌の「みこころを歩む」と「その手を天に」の賛美を歌うと、父も両手を上げてともに賛美し礼拝した。
31日(水)の日記には
今日で父さんは天に凱旋するんだろうなぁ〜とずっと思っていた。とうとうその日が来た。抗生物質の点滴が外れたら、熱が上がると言われていたけれど、熱は上がることがなく、そしていよいよ全ての点滴を外した。体をきれいに洗ってもらって、もう水を飲む仕草も無くなった。タンも切れて、喉もきれいで、苦しむことがなく、全き平安の中、父はベッドに横たわっている。
と、あった。
父は翌日の早朝、自宅のベッドで、静かに息を引き取った。
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